ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)はオペラの映像を映画館で観られるようにしていて、その作品数・映画館数は順調に増えている.日本では、「METライブビューイング」という名前で松竹が配給していて、先週から三シーズン目の放映が始まった.
舞台という生モノの多チャンネル化、映画館コンテンツの多様化、新しいファン層の開拓方法、芸術としてのオペラへの影響、舞台のマルチリンガル化・・と、とても興味深い点はたくさんあって今後も追及したいと思うが、今回は「映画情報が郵便で配送されてきた」という点に注目する.
ライブビューイングでは、いつも積極的にアンケートを配っている.鉛筆付きで配っているからか、「空席多いけど続けてね」という応援の気持ちのあらわれなのか、お客さんはわりと律儀に提出していく.内容は、どんな人が・何を期待して・どういう形態で・何を観たか、などを問うごく普通のイベント・アンケートだ.そして、住所やメール・アドレスを記入すると、公演(上映?)情報を送りますよ、と.
メールの中身は、ごく普通のイベント告知のメールだ.開演時間の確認ができて、便利だと思う.そこまでは普通なのだが、驚いたことに!上映のお知らせが自宅に送られてくるのだ.具体的には、松竹の演劇営業部というところから、手紙とチラシが入った茶封等が来る.
各演目のチラシではなくシーズンのチラシしかないから、毎回フレミングの顔であることはさておき.これは、いったい何で?・・といろいろな思いが駆け巡る.
もちろん全くイヤな気分はしないのだが、誰かが手紙を印刷して、チラシを折って、配送していると考えると、若干やるせない気持ちになる.そんなことしなくても行くよ?みたいな.リマインダ・メールくらいでいいよ?みたいな.
とにかく、ものすごく違和感があるのだ.私だけか?確かに20代女性はマジョリティーではない.
高度な技術が必要とされる試みであり、結局は「マルチメディア化」だと思うので、宣伝の仕方が今まで通りであることに違和感があるのかもしれない.この文章を書いているうちに、違和感の原因はそこにあると特定できた気がする.
提供する形が変わったとはいえ、従来通りのヒトに従来通りのモノを提供していると考えれば、宣伝方法もとりあえずは「従来通り」で行くことは、案外妥当なのかもしれない.
でも、きっとそれだけじゃないず.なぜそう思うかと、観に行く側の「マルチメディア化」については、また別の日に.
コンサートに行くと半年後くらいまでのチラシをくれて、もったいないと感じるけど、自宅にまで来るんだね~。
テレビでオペラを最初から最後まで見るにはやる気が必要だから、映画館で見るのはいいアイデアだね!
松竹だから、歌舞伎もあるよ 笑